保険に関する基礎知識

失敗しない保険選び 「○○特約」に気を付けて!

Posted on 2015-09-28

・特約は付けたほうが良いものなのか

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いろいろな種類の保険が今ではありますが、自分のためのものであり、大切なものだからこそ失敗しない選び方を心掛けたいものですよね。

そんな保険の中で特に注意したいのが「特約」についてで、種類を問わず多くの保険では主契約のものに特約としてオプションをつけることができるようになっています。
この特約、付けた方が良いものだと漠然と思っている方も多いのではないかと思うのですが、特約の特徴と注意点を把握した上でつけなくてはいけません。

誰だって保険料の他に無駄なお金はかけたくないですよね。
ですから、保険加入を考えているという方は今のうちに特約についてをキッチリ把握して、損をしてしまわないように対策しておきましょう。

・気をつけたい「○○特約」の言葉

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まずは、医療保険において多くの保険会社が取り扱う「女性疾病特約」を例にとってどのような落とし穴が特約にはあるのかというところを見て行きましょう。
医療保険のパンフレットなどで「女性のための医療保険」という言葉などをよく目にしますが、これに惹かれてしまう方も多いのでは?

けれど、ここで注意したいのが医療保険の主契約は入院給付金の支給である、ということ。
この入院給付金は「どんな病気や怪我であっても治療のために入院すれば必ずおりる」ものですから、基本保障部分のみで給付の対象になっているのです。
骨折などはもちろん、これには子宮筋腫や子宮がんなどの女性疾病も含まれます。

つまり、基本保障部分だけでも何の問題もなく給付金を受け取れるんですね。
女性疾病特約というのは、女性特有の病気であった場合はこの基本保障に「上乗せして」入院日額がおりるというものになっています。

ですから、主契約の入院日額の設定をしっかりとしてさえおけば、女性特有の病気だからと余分に給付金をもらう必要はありません。
知らずに特約を付けて多めの給付金を受け取ることになったけれど、そのために支払った額は要らなかった気がする、という女性は意外と多いのです。

・何故「女性疾病特約」が存在するのか

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やはりこれは「女性のため」という言葉に安心感を覚える方もいるからでしょう。
他にも、実際にあった特約をつけた方の、「女性特有の病気で入院するとなると周りの人の目や耳が気になるもので、そういったときに女性疾病特約の給付金で病室を個室に移して対策を取れたことがとても助かった」、という声もあります。

こういった特約は確かに無くても問題のないものですが、つけるかつけないかというのは本人が決めるものであり、人によってはものすごく有難いもの。
だからこそ、保険加入前に自分のニーズと照らし合わせて考える必要があるのです。

・どんな保険会社にも存在する「○○特約」

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こうして見てきたように特約や生命保険にも医療保険にも、その他の保険にもいろいろと用意されてはいますが、実はあまり約に立たないものも中にはあります。
三大疾病や特定疾病の保障特約などもなかなかに厄介なもので、つけても役に立つことは少ないと言われているんですよ。

他には介護特約、健康祝金特約などもあまり必要ないものかもしれませんね。
公的制度非連動型の介護特約は認められる基準がシビアですし、健康祝金特約に関しては、結局は自分のお金をただ保険会社経由で受け取るだけのもの。
実はかなり理不尽な特約なんです。

どうしても「◯◯特約」という文字を見ると得な気がしたり、付けた方が良いものなんだと思ってしまいますが、何も考えずに特約をつけることは避けたいところですね。
本当に必要なのかどうかをしっかりと考えて、その上でつけるようにしましょう。
損をしないために大切なことです。

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