中止になった花火大会の花火玉の行方は?夏の風物詩「花火」にかける保険がすごい
・花火大会の中止に備えた保険
夏の夜の目玉行事といえばやはり花火大会をイメージする方は多いのではないかと思うのですが、天候によっては予定通り開催できなくなってしまうこともあります。
1万発の花火大会であれば5000万から1億円ほどかかると言われていますから、花火が雨などで中止になってしまえばどれだけの被害が出るのかはわかりますよね。
そのようなときの備えとして「花火保険」と言われる保険があるのですが、みなさんは耳にしたりしたことはあるでしょうか?
花火保険に加入しておけば、たとえ悪天候で花火退会が中止になってしまったとしても費用の大半をフォローできるようで、金銭的なダメージはずい分マシになります。
そんな花火保険についてを少し紹介していきたいと思います。
暑い季節の醍醐味である花火大会をフォローしてくれる有難い花火保険、どのようなものであるのか見ていきましょう。
・花火保険ってどんなもの?
まずはどのようなものであるかというところですが、この保険は花火保険と呼ばれることが多いだけで正式名称は「即興中止保険」というものです。
花火だけではなく、他にもアーティストのライブであったりお祭りそのもの、マラソン大会といったものにも便利で、加入していればやはり安心できるものなのだそう。
特に、ライブやコンサートなどでは、出演者が急病などで出演できなくなってしまった場合などにも適用する保険であるということで運営サイドは助かりますよね。
この他には、絵画展などでの事故などにも即興中止保険が使えますよ。
予期せぬ事故などによって肝心の絵が会場に届かない、なんてことになってしまっては、客は何も掛けられていない壁をただ眺めることになってしまいます。
そのような事態にも嬉しいのがこの保険なんですね。
・保険料はどのくらいかかるものなのか
即興中止保険の保険料は開催するイベントの規模、それから加入する保険会社の種類によってもまた違ってくるのですが、花火大会だと安くて95万円程度。
高いと500万円くらいが保険料として必要になるようです。
補償内容は延期か中止かによっても大きく変わってくるのですが、延期の場合だと900万円ほどで、中止の場合なら4500万円ほどとなっています。
こうして見てみると、イベントの企画や担当者ばかりでなく保険会社サイドとしても大きな痛手になっていますよね。
・実際に花火保険がかけられた例
多くの人が集まることが予測されるような、街の中心などでの大きなイベントは基本的にこういった花火保険に加入していることが多いです。
東京湾での花火大会などもそうですが、どれだけの損害が出るか、というところを考えると当たり前のように思いますね。
これよりも話は大きくなってしまいますが、2020年に予定されている東京オリンピックもこういった大規模なイベントのひとつなのです。
国際オリンピック委員会では、911テロなどの影響もあり万が一のケースを想定して事件以来、オリンピック開催の度に保険をかけているのだそう。
額で言えば2004年のアテネオリンピックのときで1億7000ドル、2008年の北京オリンピックでは4億2000万ドル、2012年ロンドンオリンピックではなんと13億4600万ドルとなっています。
日本円に換算すると、ロンドンの13億4600万ドルは1超超え。
東京オリンピックにはどれだけの保険がかけられるのか、気になるところですね。
このように、大きなイベントのために存在する即興中止保険など、万が一のための保険については理解しておきたいものですね。
知っていることで、イベント事をより楽しく感じることができるかもしれませんよ。